ブラック会社で得たもの

営業編

僕が30代の時、広告代理店からweb制作会社に転職した時の話だ。

広告代理店で、業務委託で仕事をしていたが、リーマンショックで食事が困難になり、やはり会社員として戻ることを決意した。

何か新しいことを学びたいと思い、webの世界に足を踏み入れた。理由は、もともといた業界とも近いので、この業種ならすぐに自分も馴染めると思ったからである。

しかし、転職サイトでいくつか探したが、40代はNGが多かった。しかし運よく、ホームページ制作の営業部隊を拡充するという会社があり、運よくそこの面接に合格した。

僕は、web制作という新しい一歩を歩んだ。

入社した会社はブラック会社だった

結論から言うと、僕はこの会社をたった3か月の研修期間で辞めてしまった。何故なら、社長ワンマンのブラック会社だったから。朝8:30からミーティングし、夜帰るのはいつも11:00。営業なので残業はないけど、とにかく夜遅かった。それでも契約が取れていないのに、なんとなく残業しなければいけない雰囲気で残業していた。

営業方法はテレアポ。しかも会社からはリストの支給も何もない。とにかくアポを取り、契約を取ってこいという感じだった。営業部を管理している人は実はSE出身者で、あまり営業のことをよく知らない人だった。僕の他にそのメンバーは3人いた。お昼はアポを取り、夜になると、あまり意味のないミーティングやリストアップをするというような感じであった。

昔の昭和時代の営業部長や、営業のことをシステム的に考えていない人が営業のトップになると、あまり効果的でなく、いい結果が出ない。

例えば、営業をシステム的に考えると、例えばテレアポを雇うとか、リストを購入する、テレマーケティングのシステムを導入するなど、システム化しないと組織が属人的になってしまう。

そもそもホームページ制作会社なのだから、リスティング広告やSEOで集客するのではと思っていたが、営業の責任者にはどうやらコストのせいか、そのような考えがないらしく、リスティング広告やSEOで集客できるくらいなら、営業マンはいらない。それなら内勤の営業で済むので、それなら事務職でも対応できるくらいに考えていた。そういった支援なしで、自分の力で取ってくるのが営業というものだと考えていた。

話が長くなったが、結局、よくそうした考えがあるので、結果が出なければ、夜は居残りして営業のリストアップするなどして努力するのが当たり前という考えだった。

僕はそういった考えについていくことができず、結局3ヶ月でギブアップした。

ブラック会社に入社したけど大きな収穫があった

しかしこのようなブラック会社に入社したけど、僕には今でも付き合っていて仕事仲間&飲み仲間ができた、これは大きな収穫だった。

当時3人の営業マンがいたが、そのうちの一人Hさんが自分の副業の仕事仲間として現在も一緒に仕事している。年間副業でそれなりに稼いでいるので、この収穫は大きい。たぶん、このHさんと知り合っていなかったら、自分は副業で成功していなかったろう。

Hさんと知り合えたことを考えると、ブラック会社に入社した意味は大きい。

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